在るが侭也
家業を継いで田舎のお寺の跡取り坊主になったシティボーイの姿をコメディタッチで描く。岡野玲子原作の同名漫画の映画化で、脚本・監督は「変態家族・兄貴の嫁さん」の周防正行、撮影は「二十世紀少年読本」の長田勇市がそれぞれ担当。
- キャスト
- 本木雅弘
- 鈴木保奈美
- 大沢健
- 彦摩呂
- 田口浩正
- 近田和生
- 渡浩行
- ポール・シルバーマン
- 入江則雅
- 甲田益也子
- 竹中直人
- 菅野菜保之
- 村上冬樹
- みのすけ
- 大槻ケンヂ
- 広岡由里子
- 原ひさ子
- 河合美智子
- 柄本明
- 蛭子能収
- 大杉漣
- 宮琢磨
- 宮本信子
- 監督・脚本
- 周防正行
- 原作
- 岡野玲子
- 音楽
- 周防義和
- 製作
- 山本洋
Comments
好きです。「ファンシイダンス」
「226」以降の作品は全部見ていますが、その中でも一番何度も繰り返し見ています。世の中バカバカしくなってストレス溜まった時にもっとバカバカしくて美しい本木さんを見てリフレッシュするんです。
こんな漫画な作品に頭丸めて出演してきっちり映画として、完成度の高いものになるって初めから承知していたなんて、この年齢ですでに俳優として出来ていたのね。
ジョニー・デップは、B級TVドラマで、アイドル扱いされてもがいていたときに、奇才ジョン・ウォータズの「クライ・ベイビー」への出演を打診され、それを受けたことによって、ティム・バートンの「シザーハンズ」にも決まり、以降本物の役者として認められだしたのは皆さんもご存知の通りです。
同じころ、アイドル歌手出身のレッテルを貼られもがいていた本木さんに、この「坊主」の役というのは願ってもいないチャンスだったのでしょう。 DVDで周防監督の正直なコメント(陽平役は、レンタルビデオ店主が知っているという有名俳優の中からという条件の中で、頭を剃ると言ったのは本木さんだけで、周防監督はシブがき隊のイメージしかなくがっかりした。が、剃って現れた彼を見て監督は喜んだ)を聞くと、本当にこの作品は本木さんにとって、ジョニー・デップの2作品と同じなんだろうなと思います。
作品自体は軽いコメディータッチですが、周防監督ならではのタッチがあちらこちらにちりばめられていて楽しい。本木さんも、「ブラックジャック」でも書かせていただいた、シリアスとコメディーの使い分けの自然さ、「聖徳太子」でも書かせていただいた、声をはりあげるときの迫力(これができなかったら、ラストの法戦式はキマラなかったでしょう)、そして「華」をもって見事に「役者」としての仲間入りを果たしました。
成長した本木さんの姿をまた映画でみられることを楽しみにします。
あなたの感想、レヴュー等をお待ちしています