司馬遼太郎「坂の上の雲」

2009-05-04 11:11

ドラマ「坂の上の雲」トピックとは別に、原作用のトピックをたててみました。
「徳川慶喜」も、原作司馬遼太郎でしたが、あちらも本木さんは1年かかりきりでしたから、10年に一度、本木さんに司馬さんがまとまって流入するんですね(笑)。

 慶喜さんと秋山さん・・

 江戸と明治というと、ついついばすっと線を引いて、全然違う時代のように思ってしまいますが、年表を見比べてみると、長生きの慶喜さんは大正2年没、早死にの秋山真之さんは大正7年没ですから、亡くなった年は5年しか違わないんですね。日露戦争の時、慶喜さんは貴族院議員でばっちり現役なのも驚きです。

 ということで、「最後の将軍」に戻ってみたり、この時代を描いた他の司馬作品の話が出たりするのもありかなー、と思っています。

2009-05-04 11:13

なにしろ長いので、まだ、3巻の途中ですが、
キャラが立った登場人物ばかり、素敵な男性ばかりで、目移りしてしまいますが、
今のところ、飄々とした感じの好古さんが好みかなあ・・。アル中気味(笑)?
好古さんが登場すると、小説が、劇画タッチになりますね(笑)。司馬さんも楽しんでふくらませている感じなのかな。

真之さんは、劇画にはしづらいといいますか、すべてに才能ありすぎだし、切れ者すぎて、女としては近寄りがたい。脚本は少し違ってくるのかも知れないけど、演じにくそうな人物ですね。

広瀬さんも素敵ですね。ロシア側の登場人物も素敵そうだし・・ロシアの軍人の広瀬さんの弟分の人とかには、ロシア貴族の肌が抜けるように白い超美男子を想像したりしてます(笑)

ネットでは児玉源太郎さんが、ファンサイトができてたり人気高いようですが、
秀吉みたいな感じという話だし、完全、男性人気なんでしょうね(笑)

2009-05-12 20:51

どんどん面白くなってきて、連休中に一気に最後までいってしまいました。

真之さんですが、8巻は、もろ本木さん風味かも。
本木さんにオファーあった&本木さんがオファーを受けた意味がわかったような気がしました。
「涙たたえて微笑せよ」の島田清次郎みたいな感じになるのかも知れません。
明治の息子・島田清次郎でしたが、明治ど真ん中の真之さんでありながら、明治の息子たちの先取りのようなものも感じさせるのは、やはりかなり鋭敏な方だったからなんだとうなあと思いました。

色々な意味で自分的には10年ぶりくらいに大ヒットした作品となりました。

2009-05-23 03:52

司馬さんvs久世さん
・・って何でもバーサスにすれば良いってもんでも無いですが(笑)
秋山真之(坂の上の雲)~島田清次郎(涙たたえて微笑せよ)話の延長で。

司馬1923(T12-1996)・・・久世1935(S10)-2006
真之1868(慶4=M1)-1918(T7)・・清次郎1899(M32)-1930(S5)

日露戦争前の明治日本と日露戦争後の明治・大正・昭和(WW2終戦まで)を分けて、前者を肯定的に、後者を否定的にとらえる司馬さん・・かなり徹底した姿勢だなと思いました。
○明治・・明治維新(1868)-日露戦争1904(M37) 36年間
●昭和(戦前)日露戦争終戦 1905年(M38)-WW2終戦1945(S20)40年間
の区切りで、
 軍隊経験が大きかったとはいえ、作家はどこか自分の生まれ育った時代への愛惜のようなものが出てくると思うのですが、司馬さんにはそれをほとんど感じないのが印象的です。生まれ育った時代への否定が原動力なんですかね。
 久世さんは、涙たたえて微笑せよで明治の息子=明治が終わった後の時代の日本人の悲劇(歴史の区切り自体は司馬さんと同じようにとらえているかも)を描きつつも、戦前に対する愛惜やノスタルジーも感じる。10才で終戦なので「失われた戦前」という感じがあるのかも知れませんね。10才年上の三島由紀夫(1925-1970)ほどには、美学的に戦前(戦中)に惹かれてしまったという風にはならなかったけど。
 自分の子供時代やそれに隣接する少し前の時代に対しては、ノスタルジーを感じやすいものだと思うのですが、司馬さんの場合、それをすっとばして、共感が日露戦争前にいってしまうのが特異だなと思います。・・というよりあまりノスタルジーとか関係無い人なのかも知れません。

 ドナルド・キーンとの対談の「日本人と日本文化」というのを読んでいたら、日本文学の「ますらおぶり」vs「たおやめぶり」という対比をしていて、日本文学は基本、「たおやめぶり」だ。「ますらおぶり」は少ない。中国文化が入って、「ますらおぶり」に傾斜したが、すぐ「たおやめぶり」文学になっていった。
 日本で「ますらおぶり」は芭蕉くらいまでいかないと出てこない。とか言ってて、「坂の上の雲」時代だと、漱石は「ますらおぶり」、子規は、あしもいくさに行きたいとか言ってて自分は典型的ますらおだと思っていたようだが、「たおやめ」ですねと言っています。
 司馬さん(ますらお)vs久世さん(たおやめ)というのもありかも。
 秋山真之は、少年時代のボスぶりや経歴などから一見「ますらお」ですが、実は「たおやめ」だったよ・・というのが、ラスト1巻ですね。兄の秋山好古さんは「ますらお」で、好古さんが登場すると、何かイキイキしてくるのが印象的でした。対して、真之の「たおやめぶり」は、小説や司馬さんの史観の大事なポイントなので、結構苦労して書いたけど、向いてないというか、あまり描写がイキイキしていない気がしました。このあたりはなんといっても「たおやめ」本木なので、小説よりも映像のほうが良くなるかも知れない。
ラスト1巻分は、久世+本木のダブル「たおやめ」で見てみたかったです。この回だけ久世さんがこの世に戻ってきてくれないかなあ・・。

2009-09-14 00:00

待ち遠しい・・でもまだずいぶん先の話だなあ・・なんて思ってるうちに、
あと2ヶ月ちょっとになってきました。
嬉しいような、月日の経つのが早くて恐ろしいような・・。

おくりびと~坂の上の雲 にかけては、
世界同時不況だの、「チェンジ!」のオバマ大統領誕生だの、日本が中国にGNP抜かれるのが確実になったり、「政権交代!」の衆議院選があったり、世界も日本もいろんな変化がありましたが、次の大きな変化への序章なのかなあ?あっちこっちでマグマをためているところなのかなあ?って感じですよね。日本人がだんだん日本という国を意識せざるを得なくなって来ているし、アメリカ人も日本人も、どう変えるのかは二の次で、なんだかわからないけどもう「チェンジ」しか無いな、って思った人が多かったんでしょうね。
先に「チェンジ」したアメリカもなかなか難しくウダウダしてるし、しばらくは世界中ウダウダが続くんでしょうが。

そんな時に「坂の上の雲」が放送開始になるのはタイムリーといいますか、
ドラマ化決定の時点では、そこまで計算していなかった事でしょうね。
しかしこういう中での3年越しのドラマというのは、リスクもあるだろうなあ、と思ったりもします。3年後に日本海海戦の回を見たときに、「ああ昔の日本人は元気だったんだなあ、昔は良かったんだなあ」というだけのドラマ・・見る側がそういういう風にしか見られない状況になっているという意味ですが・・になっていない事を祈ります。

経済とか情報とかここまでグローバルになっちゃうと、真之さんらが命を賭けた国家というまとまりは19世紀20世紀の産物で、そろそろ解体せざるを得ないんじゃ無いかなと個人的には思っていますが、いろいろ事情も錯綜していることだし宇宙人が攻めて来たりしないとなかなか足並み揃わないんでしょうかね(笑)。

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