夜の上海

©the Longest Night in Shanghai FILM VENTURER
上海の夜を舞台に繰り広げられる、ロマンティック・コメディ
言葉も通じない、出逢うはずの無い2人が出逢い、お互いの心の中の悩みや寂しさを知った時に、暖かい物語が始まる。
トップヘアメイクアーティストの水島(本木雅弘)は、音楽祭の仕事のために上海を訪れた。彼には公私共に長年連れ添った女性(西田尚美)がいるが、最近二人の心はすれ違いばかり。一人町へ出た水島は、女性ドライバーのリンシー(ヴィッキー・チャオ)が運転するタクシーに接触してしまう。リンシーは密かに想っていた男性から、他の女性との結婚話を聞かされたばかりだった。水島を乗せたタクシーは夜の上海へと走り出す。言葉が通じない二人だが、いつしか心は癒されていった。
- キャスト
- 本木雅弘
- 趙薇(ヴィッキー・チャオ)
- 西田尚美
- 塚本高史
- 郭品超(ディラン・クォ)
- 和田聰宏
- 大塚忍
- 李燦森(サム・リー)
- 竹中直人
- 監督
- 張一白(チャン・イーバイ)
- 企画・プロデュース
- 牛山拓二
- プロデューサー
- 徐聞・武部由実子
- 音楽プロデューサー
- 伊東宏晃
- ビューティー・ディレクター
- 柘植伊佐夫
- スタイリング・ディレクター
- 島津由行
- 製作
- ムービーアイ・エンタテインメント、エイベックス・エンタテインメント、yahoo! JAPAN、北京激動星影視有限公司
- 配給
- ムービーアイ+松竹
Comments
本木氏のネガりぶりから、どんな映画だろう?と逆の興味を持って臨みましたが、自分的にはかなり胸キュンなツボに来て、これはいいじゃーーーん!!
1.ヴィッキー・チャオ嬢が良い☆
少林サッカーは見たことが無かったので、NHK・BSのインタビューの印象から、あんまり好きなタイプじゃ無いなあと全く期待しなかったのですが、見事に良い方向に裏切られました。本木氏との2ショットが、絵になること決まること。
修理工場のシーンの子犬のような可愛らしさ、反面、弟を相手にしている時や、「ミズシマっ!」と呼ぶ時など、母性的な貫禄みたいなのも感じられ、日本の女優さんには無いタイプだなあと思いました。日本の女優さんは、全体にもっと線の細い感じですよね。NHK・BSのインタビューでは逆に、繊細な部分が足りないんじゃ無いかなあと思ったのですが、映画になったらキマりまくるんですね。
演技もお上手だしナチュラルだし、自然に感情移入できました。声のトーンが音楽のように心地よかったし。
2.音楽が良い☆
オープニングテーマから「おお」と思い、最後まで高品質なレベルで推移したと思います。使い方もうまいし。バーのシーンのライブの雰囲気も良かったです。音楽の使い方と、上海の風景(じつに夜がフィットする街ですね)にうまく騙されちゃってるよなあ>自分・・と、ちょっと涙ぐんだりしながら思ったりしてました(笑)。
3.弟役の役者さんが良い☆
本木氏とヴィッキー嬢との3人のからみの部分、最高でした。DVD化されたら何度も見るシーンになりそうです。
4.本木氏が良い☆
なんといいますか、中年本木が完成されてきたなあ・・と。斜め横から映したときの顎~肩~背中の線が中年的に完璧というか、日本映画っぽく無いというか、風格ついたなあ・・と感心してました。
サッカーボールのシーンで子供と一緒に走るシーンとか、きれいだなあ・・と上海の夜景を見ているうちに、画面隅から本木氏が歩いて来るのが目に入るときの、完成度といいますか、いちいち絵になる感じがもうブラヴォーで。映画で現代劇というのは、中国の鳥人以来ですよね。中国の鳥人だと、普通に立っているシーンとか、歩いているシーンとかで、ちょっと破綻かんじることがあったのですが、この映画では見事に全部映画だなと思いました。とにかく素敵。舶来風(・・なんと昭和的な言い方(笑))なゴージャス感が。
5.話がツボ☆
「最高の片想い」を思い出したのですが、女主人公の片想い話というのは、どうしてこう、胸キュンなのでしょう(笑)。「最高の片想い」は片想いされるのが本木氏だったから、それが良いんだなと思っていましたが、必ずしもそうでは無いんですね。ああ、別に、設定は第三者の修理工でも良いのだわ、というのは発見でした(笑)。
少女漫画的、定番なのでしょうね。これに見事にはめられるには、主人公の女優が上手い事、男優の受けの演技が良い事という条件が欠かせないですから、役者さんが肝。個人差もあるのかも知れないですが、男のほうが「好きだ好きだ」とやってる話というのは、「ばっかじゃないの?この男」とか思う人が結構多いんじゃ無いですかね(笑)。極論言うと、男が積極的というのは当たり前すぎで、煎じ詰めればポルノにしかならんのじゃ無いの?と思いますもん(笑)。恋愛ものは、男優さんが受けにまわった時ほど、映えるんだと思います。
もうひとつ、主人公の男と女に年齢差というか恋愛経験価の差があって、主人公の女は未経験の現実の男女間の問題を、男のほうは現実にかかえているorひきずっている、という設定も、重要な小道具になると思います。「最高の片想い」は完全にそうでしたが、今回も、この小道具を使って、本木氏が良いスパイスが効かせてたと思います。
でも、こういう、少女漫画定番チックなのって、男の人は、いったいどういう顔して見るんだろう?でも、客席見回すと結構男性で一人で来てる人も居て、最後まで普通に見てられたので、別に不思議でも無いんですかね(笑)。
この作品はかなり期待していた分ちょっと痛かった感がありました。なんか話しがはっきりしない?何を伝えたいのかよくわからない中途半端な作品でした。あまりにいろんなことを取り入れすぎちゃって、なんだかごちゃまぜ?になっちゃてる感じ。
もうちょっと的をしぼってやったらいい作品になったんじゃないかな?って思いました。本木氏がネガティブになったわけが分かったような気がしました。
「ミソシル」だけはおもしろかったかな?!
都こんぶさんのご意見、まったく同感です。正直私も当初なにも期待せずに見てしまいましたが、これほどいい映画はないと思います。これは、ストーリーを他人に説明されても、小説を読んだとしても、この映画のよさは、わからないと思います。私は生まれて初めて、同じ映画を2回見ました。
あと上記に、6.上海の夜景等、映像がそごく綺麗(最後のヴィッキーが綺麗になるとこも含めて)というのを加えさせてもらいたいと思います。(私は男ですが、すごくよい映画だと思いました)
正直言ってがっかりしました。本木さんの映画ではワーストの一本だと思います。
ー 無理な展開とストーリー
ー 脇役にいたるまでまったく魅力のない人物像
ー ヴィッキー・チャオの笑顔は魅力だけどそれだけでは映画はもたない
ー この映画で本木さんのファンになった人はいないんじゃないかと思えるほど精彩がない。
賛否両論でてますが、私はX-TRAILさんの意見に賛成です。
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