ライフ・オブ・パイ

2013-08-12 04:19

映画館で見るチャンスを逃し、ブルーレイで見ました。

あ、そう来るのか!・・という話で(本木氏の言ってた「やけどするよ」)
途中まで、綺麗なんだけどCG多すぎだよなあ・・童話の絵本みたいだ・・とか思って見ててたんですが、最後まで見て、そういうことか・・ありなんだなあ・・と(笑)。
ってか、絵本タッチ、全然ありですね。

原作はこれからなんですが、「おくりびと」の原作と、映画化との関係みたいなものかなあ、とか予想しています。

 個人的に興味深かったのは、冒頭部分、主人公が、ヒンズー教、キリスト教、イスラム教、無宗教、に、環境的に等距離の立場にいて、選択可能な少年時代を送っていたと言うこと。少年の選択肢には出てこなかったけど、仏教も選択可能なんでしょうね。
 ニュースで、インドのカースト制度で引きおこされる色々な事件を見るたびに、うーんインドわからないなあ・・自分らとは違うんだなあ・・と思っていただけに、逆に、意外に自由なんだなあ・・と。富裕層で、先進的な家庭だから、って事かも知れないけれど。
 他には、フランスのプールのシーンとか、学校で教室がすし詰め状態だったこと(人口多いからなあ)とか、冒頭部分がいろいろ興味深かったです。

 エピローグ部分が、日本の保険会社の人たちとの会話だ(ある意味、重要なキャラですもんね)というのも、興味深かったです。日本人のイメージってこういう感じなんだろうな・・みたいな。ちなみに、バナナが水に浮くかどうか、という議論をしていましたが、ネットをぐぐったら、この映画見てお風呂で実験してみた、という人が居て、その人によると、バナナは水に浮くそうです(笑)から、この日本の保険会社の実証性というのも、かなりあやしいということですね。

 結局、日本の保険会社は、パイの2つの話をどちらも信じられない、という態度だった、ということで、人食い島のエピソードは何をあらわすのか(特に、花(or実)に包まれていた歯)などなど、謎・・は残り、私も保険会社の日本人と同様の反応になりますが・・日本人だからなあ(笑)・・・で、結局、真実は、観客一人一人にゆだねられている、ということでしょうね。
 再度見たら、まだまだ謎を発見しそうです。

 最後に、本木氏の声・・・全然本木氏という感じがしなくて、え?え?という感じでした。風景が映っているナレーションみたいな部分は、あ、そうだな、と思うんですが、アテレコ部分はいまだに、違う人なんじゃないの?と思っているくらいで・・ビックリでした。
  

2013-08-12 04:24

追記
・ブルーレイ+DVD2枚組
・DVD単独
両方出てますが、2枚組のブルーレイとDVDを見比べた限りでは、自分ちの映像環境では、はっきりした差異は感じませんでした。(3D環境は無いです)
でも、今のところのお値段で、400円くらいしか違わないので、2枚組がお得なのかな。

2013-09-21 21:13

長文です。2回にわけます。
    (Ⅰ)
ライフオブパイが、ちょっとしたマイブームになってしまっています。原作も読み終わり、原作もすごい好きです。うちのネコを見ては、リチャードパーカーを思い出して、また英語ペーパーバックと日本語版を取り出す(残念ながら、私の英語力ではペーパーバックだけでは無理で、日本語版も買いました)という今日この頃(笑)

 全体としては、私は、リチャード・パーカーの実在性は、小説のほうに強く感じました。映画だと、リチャードパーカーとの別れ、喪失感、というのがよくわからなかったのですが、小説だと、非常に良くわかった。海の生物たちや海上を飛ぶ鳥たちとの対比も、感動的でした。アナザーストーリーに至る伏線は小説のほうが多いけれど、読後感はむしろ小説のほうが、サスペンス性に引きずられる部分は薄い気がします。私は、映画からは、リチャードパーカー不在説に誘導され、小説からは、リチャードパーカー実在説に誘導されたという感じです。
 宗教色は、むしろ、映画のほうが強く感じられたのが意外。映画のタッチから推測して、小説になると、宗教の蘊蓄などがちょっとキツイかな?浮島のところなんか、宗教満開かな?と思っていたんですが、意外や意外でした。

ブルーレイorDVDですが、
http://www.cinematoday.jp/page/N0053996
>『ライフ・オブ・パイ』に幻のシーン!パイの船にもう一人の乗組員がいた!?
>未公開の衝撃映像が残っていたことが明らかになった。
 これ、残念ながら、私が買った2枚組には入って居らず、4枚組の3Dブルーレイだけに特典映像で入っている模様・・そっちを買えば良かったなあ・・と後悔しました。

 小説でのこのパートは、絶妙・出色の出来です。映画だと、瀕死のリチャードパーカーの頭を膝に乗せるシーンと、浮島、との間の部分。ちなみに、映画で暗転があるのは、浮島パートの前1箇所だけのようですが、暗転部分がこのシーンだというのは、意味深な気がします。
 パイもリチャードパーカーも、死に瀕して、衰弱し目が見えなくなっているという中で、誰かが「そこに誰か居るのか?」と呼びかける声を聞く・・という設定の、視覚の無い、聴覚(言葉)だけでほとんどの部分が成り立っている特異なパートです。
 また、話の全貌を知ってから読むと、ある意味、このパートに、漂流~ラストシーンまでの、狭いボートの中での出来事が全部詰まっていると言っても良くて、私のようなシロウトだと、ここをポイントに映画を撮ってしまうかも知れない・・そして失敗する・・と(笑)。アンリー監督は、あえてここを捨て、海と空を中心に撮ったから、良い映画になったのだな、と思いました。「双生児」の原作の「指紋」トリックが、映画では「指紋」など影も形も無かったように(まあ、あの映画はかなり原作と離れた映画ではありましたが)。

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